抱っこ紐を調べていると、「日本製で軽い」「コンパクトで持ち運びやすい」という評判でタックマミーにたどり着く方が多いと思います。
ただ、買う前に必ず知っておいてほしいことが2つあります。
- タックマミーは、新生児期には使えません(首がすわってから)
- サイズを選ぶ必要があります(測らずに買うと合いません)
この2点を知らずに「1本目の抱っこ紐」として買うと、退院の日に使えないことになります。逆に、ここさえ分かっていればとても良い選択肢です。
エルゴとの違いを、この2点を軸に整理します。
結論:1本目はエルゴ、2本目にタックマミー
| タックマミー | エルゴ(オムニブリーズ) | |
|---|---|---|
| いつから | 首がすわってから | 新生児(体重3.2kg〜)から |
| いつまで | 約12kg・2歳ごろまで | 20.4kg・36か月まで |
| タイプ | クロス型(布製・軽量) | ベルト・バックル式 |
| サイズ | XS〜XLの6サイズから選ぶ | 1サイズ(調整で対応) |
| 抱き方 | 対面抱きが中心 | 対面・前向き・おんぶ・腰抱き |
| 素材 | 綿100%・洗える | メッシュ素材など |
| 製造 | 日本製(愛知県) | 海外製 |
| 価格帯 | 手ごろ | 33,990円(定価) |
役割が違います。 エルゴは「最初の1本」、タックマミーは「軽くて持ち運べる2本目」です。
⚠️ 注意点①:新生児期は使えない
ここがいちばん大事な違いです。
タックマミーは赤ちゃんの首がすわってからの使用が前提です。エルゴのオムニブリーズが体重3.2kg以上の新生児から使えるのとは、前提が違います。
つまり——
- 退院の日に使いたい → タックマミーでは対応できません
- 1か月健診に連れて行く → まだ首がすわっていないので使えません
首すわりは一般に生後3〜4か月ごろです。産後すぐの3か月間は、別の抱っこ紐が必要になります。
「日本製で評判がいいから」と1本目に選んでしまうと、この3か月が空いてしまいます。
やはり首がぐらつく時期ですから、安定しているに越したことはありません。
エルゴなどは新生児用のサポーターを使えば使えるものもあるので、それで選ぶのもいいと思います。
なんだかんだ、1か月半くらいになるとしっかりしてきます。気をつけるのは、特にその間ですね。
⚠️ 注意点②:サイズを測って選ぶ
タックマミーはXS・S・M・L・LL・XL の6サイズがあります。エルゴのように「1本を調整して使う」のではなく、体格に合わせて選ぶ設計です。
公式が案内している測り方はこうです。
1. 肩からおへそを通り、水平に脇を通して、また肩に戻る長さを測る
2. その長さに 15cmを足した数字 が目安になる
3. 洋服の上から、メジャーか紐で測る
実際の選び方の例として、身長163cm・53kgでLサイズ、身長151cm・42kgでSサイズという報告があります。
⚠️ここで問題になるのが、共用しにくいという点です。エルゴは1本を夫婦で調整しながら使えますが、タックマミーは体格差があると同じものを使えません。ふたりで使うつもりなら、2本必要になる可能性があります。
タックマミーが向いている場面
前提を理解したうえでなら、良い選択肢です。
- 2本目として — エルゴは車に置いて、家ではタックマミー
- 持ち運び — 軽くてコンパクト。カバンに入れておける
- 寝かしつけ — 装着が簡単なので、寝た赤ちゃんを起こしにくい
- 短時間の外出 — 近所の買い物、公園
- 洗いたい — 綿100%で洗えます。吐き戻しが多い時期はこれが効きます
- 日本製にこだわりたい — 愛知県で製造されています
第6回キッズデザイン賞を受賞しています。
エルゴが向いている場面
- 1本目として — 新生児から使えるのが決定的
- 長時間の外出 — 腰ベルトで体重を骨盤に逃がせます
- 子どもが重くなってから — 20.4kgまで対応
- おんぶをしたい — 家事や上の子の相手をしながら
- 夫婦で共用 — 1本を調整して使えます
実際はどう組み合わせるか
よくある形はこうなります。
- 産後〜首すわり前:エルゴ(または他の新生児対応のもの)
- 首すわり後:外出はエルゴ、家や近所はタックマミー
- 1歳以降:軽いタックマミーの出番が増える
タックマミーは「エルゴの代わり」ではなく「エルゴと一緒に使うもの」と考えると、選び方を間違えません。
安全面で確認したいこと
どの抱っこ紐でも共通して外せない点です。
- 赤ちゃんの顔が見える状態を保つ — 布が顔にかかっていないか、あごが胸についていないか
- 脚がM字に開いているか — 脚をまっすぐ伸ばした状態で固定されると、股関節の発育に影響する可能性があります。日本小児整形外科学会は、お股を開いた状態のたて抱っこ(コアラ抱っこ)をすすめています
- 月齢・体重の指定を守る — とくに「首すわり後から」の製品を、それより前に使わない
特にありません。ひとつだけ、クロス型は長さを調整できないものが多いので、そこは気をつけるといいと思います。
日本小児整形外科学会「赤ちゃんの股関節脱臼 ―正しい知識と早期発見のために―」 https://www.jpoa.org/news/topics/1585/
よくある質問
Q. タックマミーを1本目にできますか?
A. 首がすわるまでは使えないので、産後すぐから使いたい場合は別のものが必要です。
Q. サイズを間違えたらどうなりますか?
A. 大きすぎると赤ちゃんが安定せず、小さすぎると装着できません。必ず測ってから注文してください。
Q. 夫婦で共用できますか?
A. 体格が近ければ可能ですが、サイズが違うと共用できません。エルゴのほうが共用には向いています。
Q. 洗えますか?
A. 綿100%で洗えます。吐き戻しやよだれが多い時期には、この点が大きな利点になります。
まとめ
- タックマミーは首すわり後から・約12kgまで。新生児期には使えません
- 6サイズから選ぶ設計なので、測ってから買ってください
- エルゴは新生児から20.4kgまで。1本目に向きます
- 競合する商品ではなく、エルゴ(1本目)+タックマミー(2本目)という組み合わせが現実的です
※価格・仕様は2026年8月時点の情報です。購入前に最新の内容をご確認ください。
この記事について
文=やすぴ(イクジヒロバ 運営者)。安全に関わる部分は、助産師さくらが内容を確認しています。運営者・監修者のプロフィールは運営者情報をご覧ください。


