ベビーゲートを買う前に、確かめてほしいことが1つあります。⚠️ そのゲートは、階段に取り付けてよい製品ですか。
公的な安全基準は、ベビーゲートの製品そのものに、次を表示するよう定めています。
(5)階段に取り付けられない旨。(階段で使用できるものは除く。)— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
★ つまり、階段に使えないゲートのほうが基本です。 ⚠️ 階段に使えるものは、そのための構造を持った別のものです。
結論
- ⚠️ ★★ 階段に使えないゲートがあります。 基準は製品に「階段に取り付けられない旨」を表示するよう定めています
- ★ 階段対応品は、木ねじで柱に固定する部材(固定用カップ)を持っています。⚠️ 突っ張るだけのものは階段用ではありません
- ⚠️ 階段に付けるときは「階段の最上段に」と定められています
- ★ 対象は生後24か月以内(SG基準)。⚠️ 「いつまで」の目安はここです
- ⚠️ 保護者の監督下で使うことが、製品への表示義務です
- ⚠️ 窓の開口部には取り付けません
- ⚠️ 開閉時に手指をはさむ注意も、表示義務の項目です
「いつまで」の答えは、生後24か月以内
この基準は、生後24か月以内の乳幼児が室内、廊下、階段等への移動を防止することを目的とした、一般家庭の家屋に取り付けて使用する乳幼児用移動防止さく(以下「さく」という。)について適用する。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
★ 基準が想定しているのは生後24か月までです。
⚠️ それ以降も置いておくご家庭は多いと思いますが、★ 2歳を過ぎると、子どもは乗り越えようとします。 基準はそこまでを対象にしていない、と読むのが正確です。
そして製品への表示義務には、こうあります。
(4)使用年齢は〇月までである旨。保護者の監督下で使用する旨。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
(文中の〇は、公開版のPDFで数値が伏せられている箇所です。)
⚠️ 「保護者の監督下で使用する」——ゲートがあれば目を離してよい、という道具ではありません。
★★ 階段に使えるゲートは、別のものです
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
基準は、階段で使えるものの構造を、こう定めています。
(4)階段で使用できるものにあっては、木ねじ等で柱等に固定できる部材(以下「固定用カップ」という。)を有していること。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
★ 木ねじで柱に固定する——これが階段対応品の条件です。
⚠️ 突っ張って壁に押しつけるタイプは、これに当たりません。 階段で子どもが体重をかけると、ずれる可能性があります。
取扱説明書に書くべき注意にも、はっきり書かれています。
(e)階段に取り付けるときには、木ネジ等で固定する旨。また階段の最上段に取り付ける旨。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
★ ⚠️ 「階段の最上段に」——ここも見落とされやすいところです。下のほうに付けると、落ちる高さが残ります。
取り付けてはいけない場所
(c)窓の開口部に取付けない旨。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
(d)ストーブ等の近く又は雨ざらしになるようなところには取り付けない旨。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
⚠️ 窓に付けて転落防止に使う——やってしまいそうですが、想定されていません。
⚠️ 子どもが自分で開けられないこと
基準は、構造についてもこう定めています。
(3)さくのロック機構又は開放システムは、乳幼児によって、容易に操作できない構造であること。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
★ 買う前に、大人が片手で開けられて、子どもには開けられないかを実際に触って確かめてください。⚠️ 片手で開けられないと、抱っこしているときに使わなくなります。
そして、開閉のときの注意も表示義務です。
(6)さくの開閉に際して、手指をはさむ恐れがあるので十分に注意する旨。— 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」
買う前に決める2つ
① どこに付けますか
⚠️ 階段なら、階段対応品しか選べません。 ★ 商品ページで「階段設置可」「ネジ固定」と書かれているかを見てください。
② 何を防ぎたいですか
★ ゲートは入ってほしくない場所を仕切る道具です。⚠️ 囲って中で遊ばせる道具ではありません。囲うほうを考えているなら、ベビーサークルはいらない?決め手は「何か月使うか」のほうが近いです。
ほかの育児用品の対象月齢は、育児用品は「いつから使える」?公的な安全基準の対象月齢まとめに17品目ぶんまとめています。
この記事について
- 2026年9月11日に、製品安全協会のSG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」の公開版PDFを確認して書きました。
- ⚠️ 個々の製品の対象月齢と設置できる場所はメーカーが定めています。 必ず取扱説明書をご確認ください。
- 気になる点があればお問い合わせからお知らせください。誤りがあれば訂正とお詫びに記録して直します。
一般財団法人 製品安全協会 SG基準 CPSA 0045「乳幼児用移動防止さく」(公開版PDF) https://www.sg-mark.org/wp-content/uploads/2021/11/S0045-02%E4%B9%B3%E5%B9%BC%E5%85%90%E7%94%A8%E7%A7%BB%E5%8B%95%E9%98%B2%E6%AD%A2%E3%81%95%E3%81%8F%EF%BC%88%E5%85%AC%E9%96%8B%E7%94%A8%EF%BC%89-1.pdf
日本の住宅の階段の最上段に、木製のベビーゲートがネジで固定して取り付けられている。奥に廊下。窓からのやわらかい午前の光。人物は写さない。淡いベージュとくすんだブルーグリーン。落ち着いた水彩。

