「何時に寝かせればいいのか」——調べても、はっきりした答えが出てきません。
理由があります。国が示しているのは「何時に寝るか」ではなく「何時間眠るか」だからです。
この記事では、国の資料に書いてあることと、助産師さくらさんに聞いた現場の話を分けて書きます。さくらさんは「9時だとちょっと遅い」とはっきり言われました。
結論
- 国が示しているのは「睡眠時間の長さ」だけ。 就寝時刻の推奨はありません
- 目安は 1〜2歳で11〜14時間、3〜5歳で10〜13時間(昼寝を含む)
- ★ 助産師さくらさんは「遅くても9時頃には寝られるといい」と言われました
- ★ 親の生活リズムで、子どもの寝る時間のベースが決まっていく。 これは 国のガイドにも書かれています
- ある程度の年齢になると、直しづらくなる
- ★ パパの帰りが遅い家庭は、「帰ってくる前に寝かせる」という組み方もあります
まず、国が示していること
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」に、こどもの睡眠時間の目安が載っています。
米国睡眠医学会は、1〜2歳児は11〜14時間、3〜5歳児は10〜13時間、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間の睡眠時間の確保を推奨しています— 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
1〜2歳の11〜14時間には、昼寝も含まれます。
そして、ここに「何時に寝る」は書かれていません。 国が示しているのは 長さだけです。
なぜ足りないと困るのか
同じガイドは、睡眠が不足した場合に報告されていることも挙げています。
肥満のリスクが高くなる/抑うつ傾向が強くなる/学業成績が低下する/幸福感や生活の質が低下する——いずれも報告されている、という書き方です。
「だから何時に寝かせろ」とは書いていません。 ここが、親が迷うところだと思います。
★ここから、助産師に聞いたこと
「9時だとちょっと遅い」
就寝時間について伺ったときの答えです。
本当に7時、8時で、1歳とかになると7時、8時で寝るようになる子もいれば、やっぱ親がなんだかんだ夜型だと9時、10時まで起きてる子もいて。9時だとちょっと遅いなとは思うので、遅くても9時頃には寝れるといいんだろうなと思います。
★ 「遅くても9時頃には」。 これが現場から出てきた線でした。
国の資料には書かれていない数字です。 助産師の実感として受け取ってください。
9時を過ぎたらだめ、という話でもありません。 「7時8時で寝る子もいれば、9時10時の子もいる」とも言われています。幅がある前提で、目標をどこに置くかという話です。
★親のリズムで決まる——これは国も書いています
さくらさんの話で、いちばん重かったのがここでした。
親の生活リズムによって子供の寝る時間、生活リズムのベースの時間が結構決まっていったりする大事な時期だと思うので。
同じことが、厚生労働省のガイドにも書かれています。
乳幼児期は、こどもの睡眠習慣が親の睡眠習慣に影響されやすいため、家族ぐるみで早寝・早起き習慣を目指すと良いでしょう— 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
★ 現場の実感と、国のガイドが同じことを言っています。
これは「親のせいだ」という話ではありません。 子どもだけを早く寝かせようとしても難しい、という構造の話だと受け取りました。ガイドも 「家族ぐるみで」と書いています。
あとから直すのは難しくなる
やっぱそれってある程度の年齢になってくると、どんどん直しづらくなっちゃうとこではあるので。
早いうちのほうが動かしやすい、ということです。
ただ、これも「今すぐ直さないと手遅れ」という意味ではありません。 気づいた時点が、いちばん早いとも言えます。
★パパの帰りが遅い家庭のこと
具体的な提案が一つ出てきました。
やっぱ旦那さんが帰ってくるのが遅い家庭とかで、子が寝るのも遅くなっちゃうみたいな家も多いんですけど、まあもうそういう場合はもうパパが帰ってくる前に寝かしつけるぐらいな感じで、日中にもお風呂とかご飯を早めに済ませるなり、やっていくといいのかなと思いますね。
「パパが帰るのを待たない」という組み方です。
これは家庭ごとに事情が違うので、正解ではありません。 「顔を合わせる時間を大事にしたい」という考え方もあります。 そのうえで、選択肢の一つとして知っておくと、選べる幅が広がると思います。
★組み替えるとしたら、こうなります。
| 待つ場合 | 待たない場合 | |
|---|---|---|
| お風呂 | パパの帰宅後 | 日中〜夕方に済ませる |
| 夕ごはん | 一緒に | 早めに済ませる |
| 寝かしつけ | パパの帰宅後 | 帰ってくる前に |
| パパと会うのは | 夜 | 朝、または休日 |
「朝に時間を作る」に振り替えるという手もあります。夜に無理をするより続きやすいことがあります。
夜中に何度も起きる場合
夜間授乳についても伺いました。
完母で来て、夜も泣いた時にそういうフォローをしてきたとか、夜泣き星人みたいな子とかは、結構夜も続けて起きちゃったりすることはあると思うので。まあそういう場合にはそこまで気にしなくていいって伝えることもありますね。
★ 「そこまで気にしなくていい」と伝えることもある、という言葉でした。
そのうえで、時期が来ると論点が変わるとも言われています。
ただまあ、離乳食が始まっていったりすると、ご飯面としては満たされていると思うので、そこがながら吸いみたいなところをどうやって減らしていくかっていう問題になっていくかなと思います。
離乳食が進むと、「足りていないから起きる」ではなくなってくる。 ★そこからは「ながら吸い」をどう減らすかの話に変わる、という整理です。
どう減らすかは、その子と家庭によります。 健診や相談の場で聞くのが確実です。
寝かしつけそのものの悩みは抱っこでしか寝ない・置くと起きる|「背中スイッチ」に攻略法はある?にまとめています。
起きる時間のほうは
朝の起床時間についても確認しました。
別に違和感はないかな。5時台もあるところだからいいと思います。
早く起きること自体は、心配しなくていいということだと受け取りました。5時台に起きる子も珍しくありません。
早く起きるなら、そのぶん夜が早くなるのが自然です。朝を遅らせて夜も遅らせる、より現実的だと思います。
今日からできること
一度に全部は変わりません。 動かしやすい順に並べます。
1. いま何時に寝ているか、3日だけ書き出す(推測ではなく実際の時刻)
2. お風呂を30分早める(いちばん動かしやすい)
3. 夕ごはんを30分早める
4. ★ パパの帰りを待っているなら、「待たない日」を週に何日か作ってみる
5. 部屋を暗くする時刻を決める
寝室の暑さ・寒さも眠りに関わります。 室温の考え方は赤ちゃんの夏の室温は何度が正解?にまとめました。
この記事のまとめ
- 国が示しているのは睡眠時間の長さだけ。 就寝時刻の推奨はありません
- 目安は 1〜2歳で11〜14時間、3〜5歳で10〜13時間(昼寝を含む)
- ★ 助産師は「遅くても9時頃には寝られるといい」。 ただし幅がある前提の話です
- ★ 親の生活リズムで子の就寝時間のベースが決まる。 国のガイドも「家族ぐるみで」と書いています
- 年齢が上がると直しづらくなる。ただし気づいた時点がいちばん早い
- ★ パパの帰りを待たない、という組み方もあります
- 夜中に何度も起きるのは「そこまで気にしなくていい」と言われることもあります
出産後の手続き全体は出産後にやる手続き全リスト、保育園のことは保活はいつから?にまとめています。
この記事について
この記事はイクジヒロバが公開したものです。運営:やすぴ。〔👶〕の部分は、助産師さくらに伺った内容です(2026年9月5日)。 睡眠時間の目安は厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」にもとづいて記載しています。
「9時頃までに」は助産師の実感であり、国が定めた基準ではありません。 ⚠️ 睡眠には個人差があります。 気になることがあるときは、健診の場や医療機関にご相談ください。運営者・監修者のプロフィールは運営者情報をご覧ください。
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf


