離乳食が1日3回になった。それなのに、授乳がなくならない。夜も欲しがる。
「うちの子、遅れているのかな」と思ったことはないでしょうか。
先に書きます。遅れていません。 国のガイドに、はっきり書かれています。
結論
- ★ 「離乳の完了」は、母乳やミルクを飲んでいない状態のことではありません(国のガイドに明記)
- 離乳の完了は生後12か月から18か月頃。食事は1日3回+補食1〜2回
- ★ 助産師も「夜だけ・朝一だけは、8か月以降も卒乳まで続くことが多い」と言っています
- 国のガイドも「乳汁を終了する時期を決めることは難しい」としています
- ★ 離乳食が進むと、論点が「足りないから欲しがる」から「ながら吸いをどう減らすか」に変わります
★まず、いちばん誤解されているところ
「離乳食が完了する」=「おっぱいやミルクを卒業する」だと思われがちです。違います。
離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになった状態をいう。— 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
そして、すぐあとにこう続きます。
なお、離乳の完了は、母乳又は育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではない。— 同ガイド
★「意味するものではない」と、わざわざ書かれています。 それだけ誤解されやすい、ということだと思います。
離乳の完了は、食事から栄養の大部分がとれるようになった状態。 授乳が残っているかどうかは、別の話です。
完了の時期と、そのときの食事
その時期は生後12か月から18か月頃である。食事は1日3回となり、その他に1日1~2回の補食を必要に応じて与える。母乳又は育児用ミルクは、子どもの離乳の進行及び完了の状況に応じて与える。— 同ガイド
「子どもの離乳の進行及び完了の状況に応じて与える」。 回数を決めて減らしていく、という書き方ではありません。
★助産師も同じことを言っていました
記事に載せていた授乳回数の目安について、さくらさんに確認していただきました。
そんなにずれてる感じはないんじゃないかなと思います。ただ、卒乳のタイミングはそれぞれだと思うので、9ヶ月から11ヶ月も、夜だけ・朝一とか夜だけとかは、8ヶ月以降もやっぱ卒乳までは続くのかなと思いました。
★「夜だけ」「朝一だけ」は、8か月を過ぎても卒乳まで続くことが多い。
つまり回数が1〜2回になるのは、なくなる前段階ではなく、しばらく続く形だということです。
目安の示し方について
「その子の様子で決める、という書き方でいいですか」とも伺いました。
その子の様子で決めるっていうのもね、いろいろ書いてあると思うから、目安として個人差はあるとか書きながら、目安としてはいいんじゃないですかね。強いて言うのは、母乳のお子さんは特に波がありますとか入れてもいいのかもしれないね。
★「母乳のお子さんは特に波があります」。
日によって欲しがる量が違う、というのはそういうものだということです。昨日と今日で違っても、おかしくありません。
いつまで続けるかは、決めなくていい
「いつ卒乳させるべきか」という問いに、国のガイドは時期を示していません。
子どもの成長や発達、離乳の進行の程度や家庭環境によって子どもが乳汁を必要としなくなる時期は個人差が出てくる。そのため乳汁を終了する時期を決めることは難しく、いつまで乳汁を継続することが適切かに関しては、母親等の考えを尊重して支援を進める。— 同ガイド
★「終了する時期を決めることは難しい」と、国が書いています。そのうえで「母親等の考えを尊重して」とあります。
決められていないのではなく、決めないことになっている。 ここは知っておいていいところだと思います。
さくらさんも「卒乳のタイミングはそれぞれ」と言われていました。
★夜中に何度も起きる場合
夜間授乳についても伺いました。
これまで断乳で来た人とか、完母で来て夜も泣いた時にそういうフォローをしてきたとか、よく分かりやすく夜泣き星人みたいな子とかは、結構夜も続けて起きちゃったりすることはあると思うので。まあそういう場合にはそこまで気にしなくていいって伝えることもありますね。
★「そこまで気にしなくていい」と伝えることもある。
そのうえで、時期が来ると論点が変わるとも言われました。
ただまあ、離乳食が始まっていったりすると、ご飯面としては満たされていると思うので、そこがながら吸いみたいなところをどうやって減らしていくかっていう問題になっていくかなと思います。
★離乳食が進むと、「足りないから起きる」ではなくなってくる。 そこからは「ながら吸い」をどう減らすかの話に変わる、という整理です。
同じ「夜に欲しがる」でも、時期によって意味が違うということだと受け取りました。
どう減らすかは、その子と家庭によります。 健診や相談の場で聞くのが確実です。→ 乳児健診は何を見ている?
寝かしつけや就寝時間そのものは赤ちゃんの寝る時間、何時ならいい?にまとめています。
アレルギーのことは、小児科へ
離乳食で気になるのはアレルギーだと思います。この点も伺いました。
やっぱりアレルギーについてですかね。あんまりちょっと聞かれる機会がないからあれだけど、みんななんせアレルギーを意識して過ごしているのかなと思います。ただ、アレルギーのこととかも、小児科に行くなり、多分自分なりに行動をとっている人が多いのかなと思いますね。
★助産師にはあまり聞かれないそうです。すでに小児科に相談している人が多い、というのが現場の感覚でした。
アレルギーの相談先は小児科、と考えておくのがよさそうです。この記事でも、アレルギーの判断には踏み込みません。
なお国のガイドは、予防のために妊娠中や授乳中の母親が特定の食品を避けることは勧めていません。自己判断で食べるものを制限する前に、必ず医師に相談してください。
この記事のまとめ
- ★ 「離乳の完了」は、母乳やミルクを飲んでいない状態のことではない(国のガイドに明記)
- 完了は生後12か月から18か月頃。食事1日3回+補食1〜2回。授乳は子どもの状況に応じて
- ★ 「夜だけ」「朝一だけ」は8か月以降も卒乳まで続くことが多い(助産師)
- 母乳の子は特に波がある。 日によって違って当たり前
- ★ 国のガイドも「乳汁を終了する時期を決めることは難しい」としている
- ★ 離乳食が進むと、論点は「ながら吸いをどう減らすか」に変わる
- アレルギーの相談先は小児科
離乳食が3回になっても授乳が続くのは、予定どおりです。減らす時期を、自分で決めなくて大丈夫です。
出産後の手続き全体は出産後にやる手続き全リスト、肌のことは赤ちゃんの保湿はいつから?にまとめています。
この記事について
この記事はイクジヒロバが公開したものです。運営:やすぴ。〔👶〕の部分は、助産師さくらに伺った内容です(2026年9月5日)。制度・栄養の記述は厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」にもとづいています。
授乳や離乳の進み方には個人差があります。 気になることがあるときは、健診の場や、かかりつけの医療機関にご相談ください。アレルギーに関する判断は必ず医師にご相談ください。運営者・監修者のプロフィールは運営者情報をご覧ください。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(こども家庭庁掲載) https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/junyuu


