赤ちゃんの保湿はいつから?「湿疹が出る前から」が今の考え方

お風呂上がりの赤ちゃんの頬に保湿剤をやさしく塗っている親のイラスト ケア
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文=やすぴ(イクジヒロバ 運営者) 医療・安全の監修=助産師さくら この人たちについて ›

赤ちゃんの肌に、ぽつぽつが出てきた。乾いてカサカサしている。

「保湿したほうがいい?」「それとも何もしないほうがいい?」——調べると、逆のことが書いてあったりして、迷ってしまいます。

いま広がっている考え方は、「湿疹が出てから」ではなく「出る前から」というものです。

結論:早い時期から、毎日

  • 生後1週間以内から、湿疹が出る前に保湿を始めることがすすめられています
  • 「保湿でアトピーを防げる」とまでは言えません。初期の研究では発症が減ったとされましたが、その後の大規模な試験では予防効果が確認されませんでした
  • それでも早くから続ける理由は、肌が荒れた状態を放置しないためです。荒れた肌からはアレルギーの原因になるものが入りやすいと考えられています
  • お風呂のあと、乾く前に塗るのが基本
  • ただしかゆみや炎症があるときは、保湿だけでは足りません。治療が必要なので受診してください

「保湿はしないほうがいい」という話を見かけることがありますが、肌をいい状態に保っておくという考え方が、いまは主流です。

👶 助産師のひとこと
保湿は塗りたくったほうがいいとお伝えしています。少しベタベタすぎるくらいでいいですよ。

「しないほうがいい」と聞いてこられる方には、肌が元気な状態を保つことが大事だと説明しています。肌が荒れていると、そこからアレルギーの原因になるものが入ってきやすいと言われているからです。

なぜ「出る前から」なのか

赤ちゃんの肌は、大人よりずっと薄く、水分を保つ力が弱い状態です。

肌のバリアが弱いと、乾燥するだけでなく、外からの刺激やアレルギーの原因になるものが入りやすくなると考えられています。だから荒れる前に整えておく、という考え方です。

ここは研究が進んでいる分野で、個々の赤ちゃんに何が最適かは、医師の判断が必要です。この記事は一般的な考え方の紹介として読んでください。

👶 助産師のひとこと
いいと思います。

いつ塗るか

お風呂・沐浴のあとが基本です。

洗ったあとの肌は、水分が抜けやすい状態になっています。乾く前に、なるべく早く塗ってください。タオルで押さえるように水気を取ったら、そのまま塗る流れが理想です。

朝と夜の2回塗る、という案内もよく見かけます。とくに冬は、1回では足りないことがあります。

どれくらい塗るか

「ベタベタするくらい」とすすめられることがあります。少なすぎると効果が薄いためです。

目安として言われるのは、塗ったところにティッシュが軽くつく程度。実際にやってみると、思ったより多いと感じるはずです。

  • 顔・首のしわ・耳の後ろは忘れやすい場所です
  • 手足の関節の内側も乾きやすい
  • おむつまわりは、別の対処が必要なことがあるので、荒れているなら受診を
👶 助産師のひとこと
さきほども言いましたが、やや塗りすぎくらいで大丈夫です。

お風呂あとの1回で足りなければ、朝など時間が離れたところでもう一度塗ってあげてください。

それと、離乳食が始まると口のまわりが荒れやすくなります。先にワセリンを塗っておいて、はじかせるといいですよ。

冬はとくに乾きます

暖房を使うと空気が乾き、肌からも水分が抜けます。

  • 室温は20〜23℃、湿度は40〜60%が目安 → 赤ちゃんの冬の室温と乾燥対策
  • お湯の温度を上げすぎない(熱いお湯は皮脂を落としすぎます)
  • 洗いすぎない。石けんは1日1回で足りることが多いです

冬に湿疹が悪化する子は少なくありません。「保湿しているのに良くならない」ときは、保湿だけでは足りていない可能性があります。

こういうときは受診を

保湿でどうにかしようとせず、病院に相談してください。

  • かゆがっている/かきむしっている
  • じゅくじゅくしている/汁が出ている
  • 赤みが強い/広がっている
  • 保湿を続けても、1〜2週間で良くならない
  • 眠れないほど気にしている

かゆみや炎症があるときは、炎症を抑える治療が必要です。保湿はその土台であって、治療の代わりにはなりません。

小児科と皮膚科、どちらへ?

  • まずは小児科で構いません。軽いものは対応してもらえます
  • 長引く/広がる/治療しても良くならないときは、皮膚科のほうが専門です
  • 迷ったら小児科で相談し、必要なら紹介してもらうのが確実です

→ かかりつけの小児科、どう選ぶ?

👶 助産師のひとこと
肌のトラブルで心配なら、基本的には皮膚科でいいと思います。

ただ、手足口病や水ぼうそうのように、感染症で皮膚に症状が出ているものなら小児科です。そこが分かれ目ですね。

保湿剤はどう選ぶ?

病院で処方してもらえます。 まずはそれが確実です。

市販のものを使う場合は、赤ちゃん用として売られているもので構いませんが、合わないこともあります。赤みやかゆみが出たら、使用をやめて相談してください。

選ぶときの目安は、香料です。 無香料か、香料の少ないベビー用のものを選んでください。銘柄よりも、そこを見るほうが確実です。

👶 助産師のひとこと
⚠️ ワセリンは、保湿には向いていません。蓋をしてしまうような働きなので、うるおいを与えるものとは役割が違います。

選ぶなら、無香料か、香料の少ないベビー用のものにしてください。それで十分です。

「どれがおすすめですか」も聞いてみました。返ってきたのは 「特にはない」という答えでした。銘柄で決めるものではない、ということだと思います。

👶 助産師のひとこと
おすすめの保湿剤は特にはないですけど、やっぱりみんなピジョンとかアロベビーとか、そういうのを使ってる人が多いかなと思います。セタフィルのやつとかもいいって言いますけどね。

ワセリンは保湿として塗るというよりは、保湿した後に蓋をするようなポジションで使ったり、水をはじくようなところで使ったりします。お風呂の後にワセリンだけを塗りたくるよりは、ローションやクリームを塗ったほうがいいと思います。

これは「この3つを買いましょう」という話ではありません。さくらさんはおすすめは特にないと答えたうえで、よく名前が挙がるものとして挙げられただけです。★選ぶ基準は、あくまで「無香料か、香料が少ないベビー用か」のほうです。

この記事で紹介している商品も、さくらさんが挙げたものではありません。無香料であることとレビュー数を目安に、こちらで選んだものです。迷ったら、病院で処方してもらうのがいちばん確実です。

なおワセリンは、全身の保湿剤としては向きません。ただし離乳食のときに口のまわりを守るなど、用途を分ければ役に立ちます。種類による違いはピュアレーンとワセリンの違いにまとめています。

よくある質問

Q. 湿疹が出ていなくても塗るのですか?

A. はい。出る前から塗ることがすすめられています。

Q. 保湿すると、かえって湿疹になりませんか?

A. 合わない製品で刺激になることはあります。赤みやかゆみが出たら中止して相談を。

Q. 顔にも塗っていいですか?

A. 塗って構いません。ただし目や口のまわりは、なめてしまうことも考えて、製品の表示を確認してください。

Q. どのくらい続けますか?

A. 乾燥しやすい時期は続けるのが基本です。やめる時期は医師に相談してください。

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助産師さくらの「無香料か、香料の少ないベビー用を」という助言にあてはまるものを挙げています。
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まとめ

  • 保湿は湿疹が出る前から。生後1週間以内に始めることがすすめられています
  • お風呂のあと、乾く前に。冬は朝晩2回でも
  • 量はティッシュが軽くつく程度。思ったより多め
  • かゆみ・じゅくじゅく・広がるときは、保湿では足りません。受診を
  • 迷ったらまず小児科。長引くなら皮膚科へ

※この記事は一般的な情報です。個別の判断は、かかりつけ医にご相談ください。

この記事について

文=やすぴ(イクジヒロバ 運営者)。医療・安全に関わる部分は、助産師さくらが内容を確認しています。運営者・監修者のプロフィールは運営者情報をご覧ください。

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