予防接種から帰ってきて、しばらくして熱が出た。
夜だと、なおさら不安になります。「これは普通のこと?」「病院に連れて行くべき?」——調べているうちに、余計に心配になってしまうこともあります。
先にお伝えすると、接種後の発熱は、よくあることです。ただし「様子を見ていい範囲」と「すぐ相談したほうがいい状態」の線は、はっきりしています。そこを整理します。
結論:この3つが揃っていれば、まず様子を見て大丈夫
- ふだんどおり飲めている(母乳・ミルク)
- 機嫌がそこまで悪くない
- 接種から2日以内
熱そのものより、赤ちゃんの様子を見てください。38〜39℃でも、飲めていて機嫌が保てているなら、家で様子を見られることが多いです。
一方で、次の場合はすぐに相談してください。
- ぐったりしている/反応が鈍い
- 呼吸が苦しそう
- 繰り返し吐く
- 泣き声が弱々しい/飲む量が明らかに少ない
- 接種した場所が大きく腫れる/膿んだように見える
- ⚠️ 生後3か月未満の発熱(それだけで受診の理由になります)
熱だけで、ひどくぐったりしていないようなら、基本的には様子を見ていて大丈夫だと思います。
よくある副反応と、その経過
発熱
いちばん多い副反応です。
- 接種当日から翌日に出ることが多い
- 38〜39℃程度になることがある
- 2日以内に落ち着くことが多い
⚠️ 3日以上続く場合や、いったん下がってまた上がる場合は、予防接種とは別の原因(風邪など)の可能性があります。相談してください。
接種した場所の赤み・腫れ・しこり
針を刺したところが赤くなったり、押すと痛がったりします。
- 数日で引くことが多い
- 冷たいタオルで軽く冷やすと、赤みや痛みが和らぎやすい
- しこりが残ることもありますが、時間をかけて小さくなっていきます
⚠️ ただし、腫れが広がっていく/膿がたまったように見える場合は受診してください。
機嫌が悪い・眠りが浅い
熱がなくても、ぐずりが増えることがあります。これも数日でおさまることが多いです。
家でできること
- 水分をこまめに(母乳・ミルクをいつもどおり)
- 厚着させすぎない。熱がこもります
- お風呂は、熱がなく機嫌が良ければ入って構わないとされることが多いですが、接種後の入浴については病院の案内に従ってください
- 接種した場所は、強くこすらない
解熱剤については、自己判断で使わず、病院に確認してください。月齢や体重によって使えるものが違います。
夜間や休日に迷ったら
小児救急電話相談(#8000)に電話して構いません。看護師などが相談に応じてくれます。
「こんなことで電話していいのかな」と迷う方が多いのですが、判断に迷うときのための窓口です。遠慮しなくて大丈夫です。
そして、受診したほうがいいか迷った時点で、電話していいと考えてください。夜中に一人で抱え込むほうが、つらくなります。
次の接種への影響
「今回熱が出たら、次は受けられないのでは」と心配になる方がいます。
多くの場合、次の接種は予定どおり受けられます。 ただし、どんな症状が出たかによって判断が変わることがあるので、次の受診のときに必ず伝えてください。
母子健康手帳にメモしておくと、忘れずに伝えられます。「◯月◯日 接種後、夜に38.5℃/翌朝には下がった」程度で十分です。
よくある質問
Q. 何度から熱と考えればいいですか?
A. 一般に37.5℃以上を発熱とすることが多いですが、数字より様子です。飲めていて機嫌が保てているかを見てください。
Q. 同時接種だと副反応が強く出ますか?
A. 同時接種は標準的に行われている方法です。不安があれば、接種前に医師へ相談してください。
Q. しこりが何週間も残っています。
A. 時間をかけて小さくなることが多いですが、大きくなる・赤みが強い・痛がる場合は受診してください。
Q. 熱が出たので、次の接種を遅らせたほうがいいですか?
A. 自己判断で遅らせず、病院に相談してください。ロタウイルスなど期限のあるワクチンもあります(赤ちゃんの予防接種|生後2か月から)。
まとめ
- 接種後の発熱はよくあること。多くは2日以内に落ち着きます
- 見るのは熱の数字より、飲めているか・機嫌はどうか
- ぐったり/呼吸が苦しそう/繰り返し吐く/3か月未満の発熱は、すぐ相談
- 迷ったら#8000。判断に迷うときのための窓口です
- 症状が出たら、次の受診で必ず伝える(母子手帳にメモを)
心配で調べている時点で、あなたはちゃんと見ています。迷ったら相談していい、と思っておいてください。
※この記事は一般的な情報です。個別の判断は、かかりつけ医にご相談ください。
厚生労働省「予防接種・ワクチン情報」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/index.html
この記事について
この記事はイクジヒロバが公開したものです。運営:やすぴ。⚠️ この記事は、助産師による監修を受けていません。記事内の「助産師のひとこと」は、発熱の見方について助産師さくらから個別にもらったコメントです。運営者・監修者のプロフィールは運営者情報をご覧ください。


